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シイラプロジェクト – シイラプロジェクトの再開

http://shiira.jp/blog/?p=32

シイラのことは4年位前、Macを買いたてのころに、Safariではないブラウザを探してたときに存在を知りました。その時はFirefoxを入れて満足しちゃったので、導入することはありませんでしたが、それでもMac専用のブラウザということで興味はありました。そのうち入れてみようかなと思っていましたが、結局入れることはありませんでした。

そういうわけで特に思い入れがあるわけではないですが、開発者の木下さん著作である「Happy Macintosh Developing Time」は自分がiPhoneアプリを作ってみようと思ったときに図書館から借りて勉強した本で、シイラの開発者であることを今回知り、少し興味がわいたので、色々感じたこと、そして日頃、Cocoa でブラウザを書いている中で思っていることを書いてみようと思います。

まずシイラが開発再開したことは、日本のWebブラウザ界隈が賑やかになりそうで、とても好ましく感じています。その上で、Mac App Store での販売について言うとFirefox、Chromeがこれだけ隆盛の中、非常に厳しいと思っています。

iPhone/iPadではApp StoreでWebブラウザアプリが販売されていて、iCab、Atomic Browserといった人気アプリがあり、そこそこ(少なくてもエンジニア1人くらい食っていけるくらいの)市場があると思っています(その中に未熟ながらChocoChipブラウザも入り込んでいこうとしているわけですが)。現在のiPhone/iPadの状況はMacと比較すると次のような違いがあります。
・ユーザがiPhone/iPadのSafariに不満を感じている。
・FirefoxやChromeは存在しない。Operaはあるけどちょっと違うものだ。

上記から、PCでの豊かなブラウザ体験を持つユーザが少しでも機能豊富なブラウザを求めるという図式があります。反面、プライベートAPIが使用できないので、Safariが苦もなくやっている動作が実は一般ユーザが作るアプリにはとてつもなく難しいことだったりします。木下さんも「Appleの言う通りにやっていたら、まともなブラウザ作れない」と書いていますが、本当にそのとおりで、現在のChocoChipブラウザの機能もかなり裏技的なことで成り立っている部分もあり、そこがアプリが差別化する部分だったりするのですが、正直Appleを恨みたくなることも多いです。
つまりMac App Storeでの販売を前提に考えると、同様にプライベートAPIが禁じられた場合、それらの制限を受けていないSafari、Firefox、Chrome と対等なものを作るのは不可能といってよいと思います。

シイラプロジェクトでは既にMac App Storeで公開する方針を決めたようですが、Mac App Storeに依存しない方法はどうかというと、自分はこちらのほうが可能性があるような気がしています。なにしろWebブラウザは各種デバイスのアプリの中で存在感は抜群です。誰もがかなりの時間をWebブラウジングに使用しているので色々な可能性はあると思います。勝手に色々考えてみたりしました。

広告モデル

もしユーザが見ているコンテンツに自然に広告をまぎれこませることができれば、Webサービス以上に広告モデルを有効に活用できるかもしれません。

スポンサーモデル

プロモーション等のツールとして、企業にOEM提供する方法、Lunascapeがこの方法のビジネスモデルを採用しているのではないかと思います。(現在、Lunascapeはシェア増加中のMacでは動作しませんね)

RockMelt

最近話題のSNSブラウザ。ビジネスモデルは不明w でも注目度は抜群です。大きな資金をベースに開発していると思われます。つまり何か新しいコンセプトがあれば、ビッグな資金提供者が現れるかもしれないという勇気は与えてくれます。

いずれにしても現在の見慣れた主要ブラウザだけの争いではなく、RockMeltのような挑戦者が現れてきて何かが変わりそうでワクワクしている時なので、できたらシイラも日本からのチャレンジャーとして名乗りを上げてほしいなと思います(あとLunascapeも頑張ってほしい)。まあ無責任に日本の開発者も世界で戦えるというところが見たいだけなんですけどね。

一方ChocoChipブラウザですが、まずは自分の舞台で世界に挑んでいきたいと思っており、目下のライバルである iCab、Atomic への追撃として、思い切ったフィーチャを開発中で、今は変わった方法ではなく正面から挑んでいくことを考えています。自分はまだ「会社行く前の早朝と帰ってきてからの深夜で開発」の身ですが、同じように世界に挑んでいく気持ちでやろうと思っています。

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